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法話集ほかHEADLINE

こころの筏

あなた自身の隙   

 先日次のような相談を受けました。相談者は二十代後半か三十代前半の女性で、私のまわりには
職業がら男性が多く仕事がやりづらい、何がやりづらいかといえばデートの誘いが多いい、それを断
ると裏を返したようにイジメ(セクハラ)を受け、今はもう我慢の限界です、もう仕事に行く気力もあり
ません。どのようにしたらいいのでしょうか?

 この手の相談は少なくありません。一番簡単なのは仕事を替えればいいのです。それはジョークで
すが、弘法大師空海の数ある教えの中に次の教えがあります。

「宝珠(ほうじゅ)のほとりには必らづ悪鬼(あっき)いて囲繞(いにょう)し。
宝蔵(ほうぞう)のかたわらには定(さだ)んで盗賊(とうぞく)あって窺(き)ゆす。
美女は招(まね)かざれども好醜(こうしゅ)の男(なん)競(きそ)い合い医門(いもん)は召(め)さざれども疾病(しつびょう)の人(にん)投帰(とうき)す」

 如意宝珠という光を放つ玉のほとりには必らづ悪い鬼がいて、その光をなんとか妨ごうと隙を見つ
け、金銀財宝の入った蔵のまわりにはそれを取ろうとする盗人達が虎視眈々と狙い、美女のまわり
には色男も三枚目も少しでも近づこうと競い、名医のところには我先にと病人が集まる。
これ即ち世の常であります。

 この教えの通りあなたが美人であると、周りの男性達が認めているゆえ当たり前の現象なのです。
しかし、度々デートに誘われるのはあなた自身に隙が多いのではないでしょうか。
あまり周りを気にせづ自身の態度をハッキリと定め、油断をせぬよう明日から胸をはって仕事に集
中してください・・・・・。

・・・合 掌・・・

  
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